コード進行を自由に操りたい①(転調・借用)(書きかけ)

投稿日:2021-09-09
更新日:2023-06-20

ジャンル:音楽


note

このページは理論を考え始めた頃に書いたものです。 ある程度考えがまとまった後に書いたnoteのほうがわかりやすいと思います。

このページは①の内容に近いです。


動機

単純なコード進行飽きた!エモいコード作りたい!でも作り方わからん!他の人の曲のコード進行見てもなんもわからん!もっと自由に行きたい調に行けたい!


前提知識と表記法など
説明が多くなるのでキーワードだけ(これで検索すれば多分出てくる)
  • ダイアトニックコード
  • トニック, サブドミナント, ドミナント
  • 代理コード
  • テンション(9th, 11th, 13th)(一応)

表記法とか注意とか:
※永遠に(書きかけ)だと思います。
※ローマ数字読みにくいので1234567で書きます。♯♭がついた場合、mなど何もついていない場合がメジャー(M)です(一応Mをつけておく場合もあり)
※サブドミナント→S、ドミナント→D、トニック→Tで表記します
※(レ・レファ♯ラの和音としてのDの表記はここにはあまりないです)
※♭1(+5)のような表記は相対的な調を表します。♯♭は調号の変化、()内は何半音ずれた調かを表します
※Mはメジャー、mはマイナーを表します
※一般的に考えられていることを説明したページではないです
※独自の研究(?)です
※例とか自分の好みのコード進行が多いです
※(要検証)ってついてなくても要検証な場合があります。
※あとでサンプルの音源とか作りたいと思ってます


基本のコード進行

ダイアトニックの123456をS,D,Tに分類すると
S→ 4, 2
D→ 5, 3
T→ 1, 6
になります。
3はTとする場合もありますがよく(自分が)使う範囲ではドミナントっぽく感じるのでDにしてます。7はここでは置いときます。

S,D,Tそれぞれにメジャー(1,4,5)とマイナー(2,3,6)が1つずつあります。
これを表にするとこうなります。

S D T
M 4 5 1
m 2 3 6

S,D,Tの並びはS→D→Tの進行(436とか251とか)をよく使うのでこうしてますが好きに変えてOKです。

S,D,Tの並べ方は割と自由にできます。
よく使うのは SDT, SDDT, SDTS, TSDT, TDDT, SDTD, TTSD とかだと思います。
それぞれにM,mどちらかのコードを当てはめるだけでも結構いい感じの進行ができます。
※3→1の進行は着地感が独特なので注意

スケールに沿ったセブンス(かメジャーセブンス)を入れることが多いです(特にDでは)。自分はTのときは3和音にすることが多いです。たまにテンションも入れます。

※数字単体でコードを書いている場合もセブンスだったりそうじゃなかったり任意です。m7-5とかついてる場合もセブンスなくて問題ないことが多いです。

基本のコードの派生

マイナーをメジャー化したりメジャーをマイナー化したり7thコードのルートを取ったり…ということができます。詳細はこちら


表を上下に拡張する

4は3度下の2と同じような機能をもつので2の3度下の7♭も…というように拡張していくとこうなります。dimやaugにならないようにM,mを交互にします。

S D T
♯1 (-5) M 1 2 5
m 6 7 3
±0 M 4 5 1
m 2 3 6
♭1 (+5) M 7♭ 1 4
m 5 6 2

5半音上・5半音下の調での同じような形の表がつながりました。スケールは基本的に今いる場所の調に合わせます。(要検証)
(例:元がニ長調/ロ短調(♯2)で、♭1のD-Mにある1を使う場合、♯を1個減らしたト長調/ホ短調(♯1)のスケールに合わせる。デフォルトのセブンスの音はド♯でなくドになってD7になる。)

このように拡張するとコード進行の幅が広がります。あまり上下に飛びすぎると意図したものと別の機能として聞こえることがある(同じコードが複数の場所にあるため)ので、特に揺らしたりしたくないならできるだけ近くにあって今いる調にないコードに行くのが良いです。(要検証)
同じコードが複数の場所にあるのはワープに使えたりします。(ピボットコード的な)

この表を使ってできるコード進行の例(スタートは±0の枠から):

「2 7M 3」(2→7Mで♯1の枠に飛ぶ)
「6 7♭ 3M 6」(7♭で一瞬♭1の枠に入る)
「2 3M 1(7) 4」(3→1(7)で♭1の枠に飛ぶ。1(7)のセブンスを強調するとTの1に行ったと感じるのを防げる)
「4 5 7M 3」(5→7Mで♯1に)
「4 2M 5」(4→2Mで♯1に)

既存のコード進行もこれで解釈できるものがあります。
・「~1 1(7)|4 ~」(±0のT-Mの1から♭1のD-Mの1に行っている)
・「~6 - 5m 1|4 ~」(♭1のS-mの5から251と同じように4に行っている)


同主調転調的なのも含める

マイナーのメジャー化は♯3(-3)への転調に使えることもあります。この場合はメジャー化したコードを♯3(-3)の調でのメジャーコードとみなします。

例:「4 5 6M」(6Mで♯3(-3)の調になれる)

メジャーのマイナー化も同様です。

これらを上の表の左右に追加するとこうなります。(本当は重ねたいけど画面は2次元なので無理)

♭3 (+3) ±0 ♯3 (-3)
S D T S D T S D T
♯1 (-5) M 3♭ 4 7♭ 1 2 5 6 7 3
m 1 2 5 6 7 3 4♯ 5♯ 1♯
±0 M 6♭ 7♭ 3♭ 4 5 1 2 3 6
m 4 5 1 2 3 6 7 1♯ 4♯
♭1 (+5) M 2♭ 3♭ 6♭ 7♭ 1 4 5 6 2
m 7♭ 1 4 5 6 2 3 4♯ 7

それぞれの枠の相対的な調はこうです。

♭2 (-2) ♯1 (-5) ♯4 (+4)
♭3 (+3) ±0 ♯3 (-3)
♭4 (-4) ♭1 (+5) ♯2 (+2)

1フレーズの中で移動する場合は基本的に縦か横に調を移ります。縦は2つ移動できる場合もあります。
縦に伸びた五度圏みたいなものを3つずらして横に並べている感じです。この3×3をさらに拡張すると複数箇所に同じ調があることになるので等価な移動が存在します。
・「移動しない」=「右に1下に3」=「左に1上に3」=「右に4」=「左に4」
・「左に1」=「下に3」
・「右に1」=「上に3」
・「上に2」=「右に1下に1」
・「下に2」=「左に1上に1」

1フレーズ内で枠を移動する進行の例:
・「6 6♭ 5 1」(6♭が♭3(+3)の調のS)
・「4 5 3 4♯m」(4♯mが♯3(-3)の調のT)
・「4 5 1♯M 4♯m」(1♯から♯3(-3)の調)

3♭のマイナーと4♯のメジャーもできます。(曲調の変わり具合は大きい)


普通の進行と見せかけてワープしたように枠を移動する例

参考のために表を再掲しておきます

・D,Tのマイナーのメジャー化とメジャー
・Tに進行するようにS,Dに行く
それ以外にも色々

マイナーのメジャー化をメジャーとみる・その逆

例えば「4 3M 6」の3MはDで、右隣の♯3(-3)にも同じDの3Mがあります。
2つの機能は同じなので、比較的滑らかに3Mから右隣の♯3(-3)に移ることができます。
例:「4 3M 1♯M 4♯m」(4→3Mで♯3(-3)に移る、または3M→1♯Mで♯3(-3)に移る)
同じようなことはTでもできます。

上のD-mに移動する進行もできるので、これと組み合わせて右上の♯4(+4)に行くこともできます。
例:「2 7M 5♯M 1♯m」(上(♯1(-5))の7M(7mをメジャー化したもの)に行くように右上(♯4(+4))の7Mに進行、または上の7Mからさらに右の5♯Mに進行)

元々メジャーのものをマイナーのメジャー化とみることもできます。
例:「4 2M 5m」(上(♯1(-5))の2Mに行くように左上(♭2(-2))の2M(2mをメジャー化したもの)に進行、または上の2Mからさらに左の5mに進行)

Tに進行するように他の調のS,Dに進行

枠の中に1,6を含む調は6つずつあります。それぞれの調で1,6がある場所が異なります。
メジャー側に1がある調は同じメジャーなのでワープしやすいです。6に進行する場合はメジャー化しやすいのでメジャー側に6がある調にも行きやすいです。 表から1と6をハイライトするとこうなります。

♭3 (+3) ±0 ♯3 (-3)
S D T S D T S D T
♯1 (-5) M 3♭ 4 7♭ 1 2 5 6 7 3
m 1 2 5 6 7 3 4♯ 5♯ 1♯
±0 M 6♭ 7♭ 3♭ 4 5 1 2 3 6
m 4 5 1 2 3 6 7 1♯ 4♯
♭1 (+5) M 2♭ 3♭ 6♭ 7♭ 1 4 5 6 2
m 7♭ 1 4 5 6 2 3 4♯ 7

1を使うと左、6を使うと右に行けることがわかります。(上下は共通)

ワープの仕方例:
・「4 5 1 2M 5」(1で上の♯1(-5)のS-Mにワープ)
・「4 5 6M 2」(6Mで下の♭1(+5)のD-mにワープ)
・「6 4 5 1m|2♭ 3♭ 6♭」(1mで左下の♭4(-4)のD-mにワープ)

♭3(+3)や♯3(-3)のTも同様に使えます。(要検証)
例:
・「4 5 3♭ 4 7♭」(3♭で左上の♭2(-2)のS-Mにワープ)
・「~4 5|4♯M - 7m」(4♯Mで右下の♯2(+2)のD-mにワープ)

3♭のマイナー化と4♯mのメジャー化からさらに広げるとこうなります。(後で用意する)


Tで終止してから半音ずれたSに進行

Tで終わった後は半音ずれた感じのコードにも行きやすいです。少し「!?」な感じになります。

例1:「〜1|2♭ 3♭ 1 4m〜」
例2:「〜6|5♯m 1♯M 4♯M」

5♯mはTの後以外でも使えることが多いと思います。(他にもあるかもしれない)


裏コード

6半音ずれたコードを同じような機能で使えることがあります。
上の表にさらに♯6(=♭6)の1列を追加すると全ての調を網羅したことになります。

±0 ♯6 (±6)
S D T S D T
♯1 (-5) M 1 2 5 5♭ 6♭ 2♭
m 6 7 3 3♭ 4 7♭
±0 M 4 5 1 7 1♯ 4♯
m 2 3 6 5♯ 6♯ 2♯
♭1 (+5) M 7♭ 1 4 3 4♯ 7
m 5 6 2 1♯ 2♯ 5♯

それぞれの枠の相対的な調はこうです。

♯1 (-5) ♭5 (+1)
±0 ♯6 (±6)
♭1 (+5) ♯5 (-1)

特に 5♯m(2の裏) と 1♯M(5の裏) が使いやすいです。


各調への行きやすさをわかりやすくしてみる

1列が同じ数字の並びになるように左右の表をずらしてみます。

S D T S D T S D T
7♭ 1 4 7 1♯ 4♯ 7 1♯ 4♯
5 6 2 5 6 2 5♯ 6♯ 2♯
3♭ 4 7♭ 3 4♯ 7 3 4♯ 7
1 2 5 1 2 5 1♯ 2♯ 5♯
6♭ 7♭ 3♭ 6 7 3 6 7 3
4 5 1 4 5 1 4♯ 5♯ 1♯
2♭ 3♭ 6♭ 2 3 6 2 3 6
7♭ 1 4 7♭ 1 4 7 1♯ 4♯
5♭ 6♭ 2♭ 5 6 2 5 6 2
3♭ 4 7♭ 3♭ 4 7♭ 3 4♯ 7
1♭ 2♭ 5♭ 1 2 5 1 2 5
6♭ 7♭ 3♭ 6♭ 7♭ 3♭ 6 7 3

調の関係

A♭   A   B♭
F F♯
D♭ D E♭
B♭ B
G♭ G A♭
E♭ E
B C D♭
A♭ A
E F F♯
D♭ D
A B♭ B
G♭ G
D E♭ E

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