コード進行を自由に操りたい③(スケール)(書きかけ)

投稿日:2021-10-16
更新日:2023-06-20

ジャンル:音楽


note

このページは理論を考え始めた頃に書いたものです。 ある程度考えがまとまった後に書いたnoteのほうがわかりやすいと思います。

このページは②の内容に近いです。


Intro

枠の中からコードを選ぼうとしてもそこから外れたコードが存在しないというわけではない&枠外にもいい感じのコードが多すぎて全部詰め込むと大変なことになるのでそういうのをどう解釈すればいいのか的なやつです

スケール自体は機能じゃなくて雰囲気にかかわるっぽい?
スケールの切り替えで進行感を増したり

注意:
・本で読んだとかじゃなくて独自のそれです
・ローマ数字読みにくいので算用数字使います
・このページだけ、数字単体→音(1音)、その後になんかついてる→コード、という表記にします(例:(ハ長調で)5→ソ、4M→F(ファラド)、6(7)→A7)


目次

書き足しすぎてまとまりがなくなる(いつもの)

  • ここで考える8種類のスケール
  • スケールの特定方法
  • スケールで使える和音
  • コードを使えるスケール
  • スケールと和音まとめ
  • ♯化/♭化列
  • 型名の再考
  • M化・m化との関係
  • スケールの切り替え
  • 三度圏

考えるスケール

12音の中から7音を選ぶ方法は、転調して同じ形になるのを除くと66通りあります。(12と7は互いに素なので回転(<1回転)して全く同じ配置になるものはなくて \(\frac{{}_{12}\mathrm{C}_7}{12}=66\))
それでも多すぎるのでここで扱うスケールを絞るためにいくつか制限を加えます。
M,m,dim,aug系を考えたいので

  • 3度は長3度(4半音)より大きくならない(増2度の両隣は半音)
  • 4度は増4度(6半音)より大きくならない(減3度と半音の間は増2度 など)

ようにします。(当てはまらない和音はそれ以外のスケールで解釈するということにしておく)

この制限を加えると8通りになりました。
(※型の命名は♯♭がつく音を元にしていました(過去形))


①0型(α)

♯♭がつかない(のを元にした)という意味で0です。
メジャースケール、マイナースケール、リディアンetc.がこれに当てはまります。 これをずらしていくことで何個もスケールができます。(使えそうなのは15個くらい)
左の列は♯♭の数です。♯7個〜♭7個まで載せています。

1234567
♯7
♯6
♯5
♯4
♯3
♯2
♯1
0
♭1
♭2
♭3
♭4
♭5
♭6
♭7

・増4/減5度:1(組)
・減4/増5度:0
・半音:2
・全音:5
・増2度:0
・減3度:0


②3型(β)

メロディックマイナースケール(3だけが♭になったもの)と同じ形のものです。(型名もそれが由来)
同じ形の4が♯、7が♭になったものを基準とします。(♯♭が0になるのを基準に選んだけどどこでもいい)
(別名「1型」)

1234567
♯7×
♯6
♯5
♯4
♯3
♯2
♯1
0
♭1
♭2
♭3
♭4
♭5
♭6
♭7bb

・増4/減5度:2
・減4/増5度:1
・半音:2
・全音:5
・増2度:0
・減3度:0


③5型(γ+)

ハーモニックマイナースケール(3,6が♭になったもの)やメジャースケールの5だけが♯になったものと同じ形のものです。
3m→3Mでよく5が♯になるのもこれです。
増2度が1つあります。

1234567
♯7×
♯6×
♯5
♯4
♯3
♯2
♯1
0
♭1
♭2
♭3
♭4
♭5
♭6
♭7bb

・増4/減5度:2
・減4/増5度:1
・半音:3
・全音:3
・増2度:1
・減3度:0


④6型(γ-)

長調短調で変わる音のうちいくつかが変わるパターン3つ目です。
増2度が1つあります。

1234567
♯7×
♯6
♯5
♯4
♯3
♯2
♯1
0
♭1
♭2
♭3
♭4
♭5
♭6bb
♭7bb

・増4/減5度:2
・減4/増5度:1
・半音:3
・全音:3
・増2度:1
・減3度:0


⑤52型(γδ)

アラビア音階と同じ形のものです。
増2度が2つ、減3度が1つあります。
(別名「62型」)

1234567
♯7××
♯6×
♯5
♯4
♯3
♯2
♯1
0
♭1
♭2
♭3
♭4
♭5
♭6bb
♭7bbbb

・増4/減5度:2
・減4/増5度:1
・半音:4
・全音:1
・増2度:2
・減3度:1


⑥-2型(δ-)

増2度が1つ、減3度が1つあります。

1234567
♯7×
♯6
♯5
♯4
♯3
♯2
♯1
0
♭1
♭2
♭3
♭4
♭5bb
♭6bb
♭7bb

・増4/減5度:2
・減4/増5度:1
・半音:3
・全音:3
・増2度:1
・減3度:1


⑦+2型(δ+)

増2度が1つ、減3度が1つあります。

1234567
♯7×
♯6×
♯5×
♯4
♯3
♯2
♯1
0
♭1
♭2
♭3
♭4
♭5
♭6
♭7bb

・増4/減5度:2
・減4/増5度:1
・半音:3
・全音:3
・増2度:1
・減3度:1


⑧13型(βδ)

減3度が1つあります。
(他の命名案は「12型」とか「32型」とか)

1234567
♯7×
♯6×
♯5
♯4
♯3
♯2
♯1
0
♭1
♭2
♭3
♭4
♭5
♭6bb
♭7bb

・増4/減5度:3
・減4/増5度:2
・半音:2
・全音:5
・増2度:0
・減3度:1


スケールの特定方法・各スケールの特徴

①上に挙げたスケールの条件(3度,4度の幅の上限)を満たすか確認(満たしてなければ上に挙げたのにはない)
②半音, 増2度, 減3度の数を数える
③下の表から絞り込む(増4/減5=トライトーン、減4/増5=aug系)
④頑張って探す(なんか良い方法考える)

0型 3型 5型 6型 52型 -2型 +2型 13型
増4/減5 1 2 2 2 2 2 2 3
減4/増5 0 1 1 1 1 1 1 2
半音 2 2 3 3 4 3 3 2
全音 5 5 3 3 1 3 3 5
増2 0 0 1 1 2 1 1 0
減3 0 0 0 0 1 1 1 1

0型, 3型, 52型, 13型は対称なスケールです(レミファソラシドレ と レドシラソファミレ みたいな)。表の♯♭のバランスも対称な感じになってます。
5型と6型、-2型と+2型はそれぞれ対称なペアです。♯♭のバランスは偏っています。上の表を見るとペアは同じ数字になっています。

表の中の特定のスケールを示すとき、「[型]([♯がつく音]♯[♭がつく音]♭)」の形で示します。(例:13型の「5」の行にあるスケール→「13型(4♯76♭)」)
特に♯/♭のつく音が多すぎない限り(だいたい3つ以内)は♯化/♭化列の順に並べます。


スケール内の和音

型の命名の由来になったスケールでの数字で示します。(「M7+5」=「augM7」、「7+5」=「aug7」)

0型 3型 5型 6型 52型 -2型 +2型 13型
7 5 4,5 3 5 5
M7 1,4 4 1 3,4 1,4 1,4
m7 2,3,6 2 2 3 6 6
mM7 1 6 4 6 3 2
m7-5 7 6,7 7 2 7
dim7 5 7
M7+5 3 1 6 1 2 3
7+5 5 4
7-5 7 5 7 6

上にあるの以外
・52型 → m6(5), dim7sus2(?)(2)
・-2型 → m6(3), m7sus2-5(?)(7)
・+2型 → dim7sus2(?)(2)
・13型 → m7sus2-5(?)(1)


増4系和音

上のコードは1357のように音を選んだコードです。
1347の形にすると、7-5, M7-5, m7-5, mM7-5のコードがいくつかできます。(ここで扱う8個以外のスケールも使えば1357でも作れる)
各コードから、スケール内に-5があるものを取り出すとこうなります。(書いてあるのは-5化前のコード(数字は命名由来のスケールでの数字))
1347で増4のコードを作れるところの元の(1357の)コードを書いた表です。

7-5 M7-5 m7-5 mM7-5
0型 M7(4)
3型 7(4) M7+5(3)
5型 M7(4) m7(2)
6型 M7+5(6) mM7(4)
52型 M7(4) mM7(6)
-2型 M7(4), M7+5(2)
+2型 M7(4) m7(6)
13型 7+5(4), 7(5) M7+5(3)

減4系和音

aug系の和音が作れるところでは、(それを1357の和音とすると)5番目と1番目の間が完全4度ではなく減4度になっています。
この場合、3512や5134のようにしてもM7+5か7+5の形にできる場合があります。
各aug系コードを3512, 5134の形にした場合のコードを書いた表です。

1357 3512 5134
3型 M7+5(3) 7+5(5) 7+5(7)
5型 M7+5(1) 7+5(3)
6型 M7+5(6) M7+5(1) 7+5(3)
52型 M7+5(1) M7+5(3)
-2型 M7+5(2) M7+5(4) 7+5(6)
+2型 7+5(5) 7+5(7)
13型 M7+5(3) 7+5(5) 7+5(7)
13型 7+5(4) 7+5(6) 7+5(1)

増2系和音

増2度を短3度のようにしてM,m,dim系の和音を作ることもできます。
5,6,52×2,-2,+2型の増2度があるところ(計6個)を中心に考えます。
1257, 1247, 1457, 1347, 1356のような形です。1347は上に書いた増4系の一部と同じです。
表の数字は型名の由来のスケールでの数字です。

位置 1257 1247 1457 1347 1356
5型 4-5 mM7(4) mM7-5(4) m7-5(2) dim7(7)
6型 6-7 mM7-5(6) 7(3) mM7-5(4) dim7(2)
52型 1-2 6(5) mM7-5(6) 7(4)
52型 4-5 mM7(4) mM7-5(4) 6-5(7)
-2型 2-3 mM7-5(2) 7(6) 6-5(5)
+2型 1-2 mM7(1) m7-5(6) 7(4)

他52型の2つの増2度の組み合わせ(1256) → m7(4)


各コードをスケールに当てはめてみる

基本はコード内で♯♭がついた音だけ♯♭がついたスケールをここで扱ってるスケールの中から選びます。無い場合は他の音を巻き添えに♯♭つけたり1347,1356などの形にしてなんとかします。表にあるのは一例です。

思いつくものとりあえず上げてく感じで(M化,m化系などわかりやすいものは省略)

コード スケール
1m7-5 6型(735♭)
1♯(7-5) 3型(1♯)(※1457)
1♯(7) 6型(15♯)(※1457)
5型(1345♯)(※4♯)
1♯blkぽいの 13型(1♯3♭)
2♭(7) 52型(62♭)(※1356)
2♯m7 6型(1246♯)
3♭m7 5型(2357♭)
3♭mM7 6型(735♭)
3♯dim7 5型(1345♯)(※41♯)
4♯(7) 5型(416♯)
5♭(7) 52型(725♭)
5(7-5) -2型(2♭)
5♯m6 52型(52♯)
5♯(7) 6型(452♯)(※1457)
5型(12457♯)(※1♯)
6♭(7) 3型(3567♭)(※7♭)
6♯dim7 5型(416♯)(※4♯)
7♭m7 5型(762♭)
7♭mM7 6型(72♭)

よくわかんないの
・3♭dim7(=4♯dim7)
・5dim7(=1♯dim7)


各スケールと基本のコード(1357系)まとめ
× bb

「d7s2」=「dim7sus2」 「hds2」=「m7sus2-5」

0型(α)
1234567
♯7M7m7m7M77m7m7-5
♯67m7m7-5M7m7m7M7
♯5m7m7M77m7m7-5M7
♯4m7m7-5M7m7m7M77
♯3m7M77m7m7-5M7m7
♯2m7-5M7m7m7M77m7
♯1M77m7m7-5M7m7m7
0M7m7m7M77m7m7-5
♭17m7m7-5M7m7m7M7
♭2m7m7M77m7m7-5M7
♭3m7m7-5M7m7m7M77
♭4m7M77m7m7-5M7m7
♭5m7-5M7m7m7M77m7
♭6M77m7m7-5M7m7m7
♭7M7m7m7M77m7m7-5
3型(β)
1234567
♯777m7-5m7-5mM7m7M7+5
♯6mM7m7M7+577m7-5m7-5
♯57m7-5m7-5mM7m7M7+57
♯4m7M7+577m7-5m7-5mM7
♯3m7-5m7-5mM7m7M7+577
♯2M7+577m7-5m7-5mM7m7
♯1m7-5mM7m7M7+577m7-5
077m7-5m7-5mM7m7M7+5
♭1mM7m7M7+577m7-5m7-5
♭27m7-5m7-5mM7m7M7+57
♭3m7M7+577m7-5m7-5mM7
♭4m7-5m7-5mM7m7M7+577
♭5M7+577m7-5m7-5mM7m7
♭6m7-5mM7m7M7+577m7-5
♭777m7-5m7-5mM7m7M7+5
5型(γ+)
1234567
♯7dim7mM7m7-5M7+5m77M7
♯6m77M7dim7mM7m7-5M7+5
♯5mM7m7-5M7+5m77M7dim7
♯47M7dim7mM7m7-5M7+5m7
♯3m7-5M7+5m77M7dim7mM7
♯2M7dim7mM7m7-5M7+5m77
♯1M7+5m77M7dim7mM7m7-5
0dim7mM7m7-5M7+5m77M7
♭1m77M7dim7mM7m7-5M7+5
♭2mM7m7-5M7+5m77M7dim7
♭37M7dim7mM7m7-5M7+5m7
♭4m7-5M7+5m77M7dim7mM7
♭5M7dim7mM7m7-5M7+5m77
♭6M7+5m77M7dim7mM7m7-5
♭7dim7mM7m7-5M7+5m77M7
6型(γ-)
1234567
♯7mM77M7+5dim7M7m7-5m7
♯6M7m7-5m7mM77M7+5dim7
♯57M7+5dim7M7m7-5m7mM7
♯4m7-5m7mM77M7+5dim7M7
♯3M7+5dim7M7m7-5m7mM77
♯2m7mM77M7+5dim7M7m7-5
♯1dim7M7m7-5m7mM77M7+5
0mM77M7+5dim7M7m7-5m7
♭1M7m7-5m7mM77M7+5dim7
♭27M7+5dim7M7m7-5m7mM7
♭3m7-5m7mM77M7+5dim7M7
♭4M7+5dim7M7m7-5m7mM77
♭5m7mM77M7+5dim7M7m7-5
♭6dim7M7m7-5m7mM77M7+5
♭7mM77M7+5dim7M7m7-5m7
52型(γδ)
1234567
♯7d7s2M7M7m6mM77-5M7+5
♯6mM77-5M7+5d7s2M7M7m6
♯5M7M7m6mM77-5M7+5d7s2
♯47-5M7+5d7s2M7M7m6mM7
♯3M7m6mM77-5M7+5d7s2M7
♯2M7+5d7s2M7M7m6mM77-5
♯1m6mM77-5M7+5d7s2M7M7
0d7s2M7M7m6mM77-5M7+5
♭1mM77-5M7+5d7s2M7M7m6
♭2M7M7m6mM77-5M7+5d7s2
♭37-5M7+5d7s2M7M7m6mM7
♭4M7m6mM77-5M7+5d7s2M7
♭5M7+5d7s2M7M7m6mM77-5
♭6m6mM77-5M7+5d7s2M7M7
♭7d7s2M7M7m6mM77-5M7+5
-2型(δ-)
1234567
♯7M77-5m7hds2M7M7+5m6
♯6M7M7+5m6M77-5m7hds2
♯57-5m7hds2M7M7+5m6M7
♯4M7+5m6M77-5m7hds2M7
♯3m7hds2M7M7+5m6M77-5
♯2m6M77-5m7hds2M7M7+5
♯1hds2M7M7+5m6M77-5m7
0M77-5m7hds2M7M7+5m6
♭1M7M7+5m6M77-5m7hds2
♭27-5m7hds2M7M7+5m6M7
♭3M7+5m6M77-5m7hds2M7
♭4m7hds2M7M7+5m6M77-5
♭5m6M77-5m7hds2M7M7+5
♭6hds2M7M7+5m6M77-5m7
♭7M77-5m7hds2M7M7+5m6
+2型(δ+)
1234567
♯77+5m77-5M7d7s2mM7M7
♯6d7s2mM7M77+5m77-5M7
♯5m77-5M7d7s2mM7M77+5
♯4mM7M77+5m77-5M7d7s2
♯37-5M7d7s2mM7M77+5m7
♯2M77+5m77-5M7d7s2mM7
♯1M7d7s2mM7M77+5m77-5
07+5m77-5M7d7s2mM7M7
♭1d7s2mM7M77+5m77-5M7
♭2m77-5M7d7s2mM7M77+5
♭3mM7M77+5m77-5M7d7s2
♭47-5M7d7s2mM7M77+5m7
♭5M77+5m77-5M7d7s2mM7
♭6M7d7s2mM7M77+5m77-5
♭77+5m77-5M7d7s2mM7M7
13型(βδ)
1234567
♯7hds2mM7M7+57+577-5m7-5
♯677-5m7-5hds2mM7M7+57+5
♯5mM7M7+57+577-5m7-5hds2
♯47-5m7-5hds2mM7M7+57+57
♯3M7+57+577-5m7-5hds2mM7
♯2m7-5hds2mM7M7+57+577-5
♯17+577-5m7-5hds2mM7M7+5
0hds2mM7M7+57+577-5m7-5
♭177-5m7-5hds2mM7M7+57+5
♭2mM7M7+57+577-5m7-5hds2
♭37-5m7-5hds2mM7M7+57+57
♭4M7+57+577-5m7-5hds2mM7
♭5m7-5hds2mM7M7+57+577-5
♭67+577-5m7-5hds2mM7M7+5
♭7hds2mM7M7+57+577-5m7-5
各スケールの音の並びイメージ

円状に示してみました。
非対称なものは時計回りが+、反時計回りが-です。
+側のスケールで1が1番上になるように書いています。

順にα、β、γ(±)、 δ(±)、βδ、γδ


♯化/♭化列

0型のスケールをずらしたときに♯/♭がつく順番です。♯化/♭化傾向という表記もここではします。(傾向とは少し違うけど)
♯化列:4>1>5>2>6>3>7
♭化列:7>3>6>2>5>1>4
♯♭で逆の順番です。2はどっちの傾向も同じくらいです。

♯化/♭化傾向が低い音ほど♯/♭化での雰囲気の影響が大きくなります。(要検証)


型名の再考

3型と1型、52型と62型みたいに迷ったものもあるのでなんとかできるのを考えます。

♯化/♭化傾向順にαβγδ…とつけていきます。
♯♭どちらかのみ かつ 数が最小(1に近い)となるスケールを選びます。
非対称なものは♯系なら+、♭系なら-をつけます。

0型 → α
3型 → β
5型 → γ+
6型 → γ-
+2型 → δ+
-2型 → δ-
13型 → βδ
52型 → γδ

α〜δを使う組み合わせで同じ型のもの(♯♭どっちもあるのは±で表記)
※例:
αβ → 41♯と73♭(この2つは同じ型)
αδ+ → 42♯
α-β+ → 1♯7♭
α±β- → 4♯73♭
α±γ → 45♯7♭と4♯76♭(同じ型)

  • α, αβ, αβγ, αβγδ, 無
  • β, αγ, αβδ, α±
  • γ+, αδ+, βγ-, αγδ-, α-β+, α±β-
  • δ+, βγδ-, α-γ+, α-β±, α±β-γ-
  • βδ, β±, α±γ
  • γδ, α±β±, β±γ

αβ…って追加してどんどん奥にいくイメージ(β → α追加&β奥に → αγ みたいな)
符号違うのは逆(δ+ → α-追加&δ+手前に → α-γ+ みたいな)

簡単な形(同じ符号で文字数が少ない形)に直す方法
・全部同符号で文字数が最大文字(α→1, β→2, …)の半分以下なら直さなくてok
・αがあればαを消して他をα側にずらす
・αがなければ異符号側にαを追加して他をα側にずらす(異符号側は逆向きにずらす)
・全部同符号になるまでやる

簡単に見分ける方法(例)
βγε+の場合
・3文字で5の半分より多いので直す必要あり
・最終的に「○βγ○ε」の○が反転した形になるので「・○・・○」でβε-

スケールの表記

その型の中で特定のスケールを示す場合は♯を+、♭を-として和をとって()内に書きます。
例:6♭ → γ-(-1)、4♯7♭ → β(0)、12♯ → βδ(+2)

表記からスケールを導く方法
例:γδ(+5)
①記号部分が同じで知ってるスケールを1つ挙げる(これを基準とする)
→ γδ(+2)(52♯)
②数字部分の差から数え始める場所を決める
→ +5と+2の差は+3 → 6(♯3の調の主音)から数える
③元の♯♭と合わせて数える
→ 415♯に加えて、7(6から見て2)と3(6から見て5)も♯になる
→ γδ(+5)は13457♯


M化・m化との関係

2,3,6のM化、4,5,1のm化で変化する音だけが変化したスケールを考えます。

451
236

に対応する形で

・3度だけ変わる場合

γ-(-1)α(-1)β(-1)
α(+1)γ+(+1)β(+1)

・7度だけ変わる場合(7→M7, M7→7)

β(-1)α(+1)α(-1)
β(+1)δ+(+1)γ+(+1)

・両方変わる場合

γ+(-2)β(0)α(-2)
α(+2)γδ(+2)γ-(+2)

・その他その辺のコード

  • 6♭M7 → γ+(-2)
  • 7♭7 → β(-2)
  • 3♭M7 → α(-2)
  • 1♯m7 → γ-(+2)
  • 5♯m7-5 → β(+2)
  • 4♯m7 → α(+2)

スケールの切り替え

♯/♭が変化する音が多い・変化する音の♯化/♭化傾向が小さいほど切り替えにエネルギーが必要なイメージです。♯化/♭化列の最初の3つ(415, 736)は気軽に変えられます。

♯/♭が変化する音がコードの含まれる場合(陽)、スケールが切り替わった雰囲気がはっきり出ます。
コードに含まれない場合(陰)、なんとなくそのスケールに変わった雰囲気になります。


・「4M7 5(7) 3m7-5 6M」(3m7-5で5型(1♯7♭)に切り替え、7♭は陽、1♯は陰)

同じ型の間ではのやり方、違う型の間ではの考え方が使えます。


短3度隣のコード

短3度上下の和音は比較的行きやすいです。
それをベースとする3和音の機能も似てます。

  • ファ♯ラドミ♭ → ファ♯・ミ♭
  • ド♯ミソシ♭ → ド♯・シ♭
  • ソ♯シレファラ♭ → ソ♯・ラ♭

(調べ中)
ベースから3度の音は変えやすい説
・4M7 → 4mM7
・5(7) → 7♭M
5度とか7度も一緒に変えれる説
・1M → 3♭m
・3m → 5♯m
・4M → 6♭m?
dimっぽくもってくやつ
・6m → 3♭m
ルートと3度が変わるやつ
・2m → 7M
半音下がるやつ
・2m7 → 2♭(7)
・6m → 5♯m

機能は同じっぽい?
進行感が変わるだけ説

dim7とγ系スケール

dim7はそれぞれの音がどんな音なのか複数の解釈ができやすいです。
例:F♯dim7 → ファ♯ラドミ♭・ファ♯ラドレ♯ など

  • 1×, 3♯, 5♯, 7, 2, 4, 6♭, 1♭, 3♭♭
  • 4×, 6♯, 1♯, 3, 5, 7♭, 2♭, 4♭
  • 7♯, 2♯, 4♯, 6, 1, 3♭, 5♭, 7♭♭

この音からできる4×3=12個のdim7が使えるγ系スケール(♯♭の和が小さいもの)

1×dim7
γ+(+7)
3♯dim7
γ+(+4)
5♯dim7
γ+(+1)
7dim7
γ-(-1)
2dim7
γ-(-4)
4dim7
γ-(-7)
4×dim7
γ+(+6)
6♯dim7
γ+(+3)
1♯dim7
γ+(0)
3dim7
γ-(-2)
5dim7
γ-(-5)
7♯dim7
γ+(+5)
2♯dim7
γ+(+2)
4♯dim7
γ-(0)
6dim7
γ-(-3)
1dim7
γ-(-6)

例:D♯dim7(?)(in C Maj)をトニックっぽい使い方で使う
2よりトニック寄り → F♯dim7/E♭、γ-(0) など


三度圏

基本的には4,2がS、5,3がD、1,6がTっぽい機能を持ちます。
いつも完全に同じような機能を持つわけでもないので別の考え方をしてみます。

スケール内の7音を3度ずつ並べます。

1 3 5 7 2 4 6 1 3 5 7 2 4 6 1 …

「2 4 6 1 3 5」の部分を見てみるとS,T,D(っぽいの)が順番に並んでます。
5と2の間にある7はSっぽくもDっぽくもなります。

長短などの違いを無視すると、スケール内での進行は6種類に分けられます。
・1つ左(3度下)
・2つ左(5度下=4度上)
・3つ左(2度上)
・4つ左=3つ右(2度下)
・2つ右(5度上=4度下)
・1つ右(3度上)

例えば王道進行は「3左(2度上) → 1左(3度下) → 2左(4度上)」のようにほとんど左側に動いています。

多くの進行では「4 6 1 3」付近がT、「1 3 5 7 2」付近がD、「5 7 2 4 6」付近がSっぽい機能を持ちます。相対的な位置(進行)によって変わることがあります。スケールが変わってもだいたい同じ機能になります。(要検証)

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