コード進行を自由に操りたい②(代理コード、M化、m化など)(書きかけ)

投稿日:2021-09-17
更新日:2023-06-20

ジャンル:音楽


note

このページは理論を考え始めた頃に書いたものです。 ある程度考えがまとまった後に書いたnoteのほうがわかりやすいと思います。

このページは①と②の中間的な内容です。


注意とか表記法は①に書いてありますこちら
(要検証)ってついてなくても(要検証)の場合があります。
色々書き足してたらまとまりがなくなってきました
永遠に(書きかけ)だと思います。

1~6のコードを少しいじって少し変わったコードにするやつ


マイナーのメジャー化
マイナーの2,3,6をメジャーにすることができます。
メジャー化しやすい順に並べると3>6>2だと思います。
特に3はメジャー化したほうをよく使ってます。
(2,6のメジャー化については気になることが出てきたので検証中)
スケールは元のスケールからメジャー化によって変わった音だけが変わったものと考えます。(要検証)
前のコードにメジャー化した音があればそれを引き継いでもいいと思います。

例1:「4 5 3 6」→3をメジャー化して「4 5 3M 6」(かなりやる)
例2:「4 5 6」→6をメジャー化して「4 5 6M」(結構やる)
例3:「2 5 3 6」→2と3をメジャー化して「2M 5 3M 6」(たまにやる)


セブンスコードのルート省略(上方代理)

セブンスの形(ド・ミ・ソ・シ♭と同じ形)になっているものをルート省略して新しいコードを作ることができます。
「ミ・ソ・シ♭」のdimの形になっている部分を使います。
4♯m7-5, 5♯dim7, 1♯m7-5, 7m7-5 のようなコードができます。(m7-5とdim7は入れ替えやすい?)
作り方下の通りです。()内の音はハ長調/イ短調の場合のものです。

2M(レ・ファ♯・ラ(・ド))
→ ルートのレを取って4♯dim(ファ♯・ラ・ド)
→ ついでにセブンスも足すと4♯m7-5(ファ♯・ラ・ド・ミ)、たまに4♯dim7(ファ♯・ラ・ド・ミ♭)

3M(ミ・ソ♯・シ(・レ))
→ ルートのミを取って5♯dim(ソ♯・シ・レ)
→ ついでにセブンスも足すと5♯dim7(ソ♯・シ・レ・ファ)

6M(ラ・ド♯・ミ(・ソ))
→ ルートのラを取って1♯dim(ド♯・ミ・ソ)
→ ついでにセブンスも足すと1♯m7-5(ド♯・ミ・ソ・シ)、たまに1♯dim7(ド♯・ミ・ソ・シ♭)

5(ソ・シ・レ(・ファ))
→ ルートのソを取って7dim(シ・レ・ファ)
→ ついでにセブンスも足すと7m7-5(シ・レ・ファ・ラ)

例1:「2 5 3 6」→2と3を変えて「4♯m7-5 → 5 → 5♯dim7 → 6」(見にくいので矢印はさんでます)
例2:「1 → 3 → 5♯dim7 → 6」
例3:「2 5 3 6」→5と3を変えて「2 → 7m7-5 → 3M → 6」
例4:「4 5 6 6」→最後の6を変えて「4 → 5 → 6 → 1♯m7-5」

7m7-5では省略したルート(5)の3度下(3)をルートにしたものも見たことがあります。→ 7m7-5/3

dim7とm7-5の違いは、元のコードからみると♭9と9の違いになります。


メジャーのマイナー化

メジャーの4,5,1をマイナーにすることもあります。
4のマイナー化が多いと思います。
スケールは元のスケールからマイナー化によって変わった音だけが変わったものと考えます。1m,4mにつけるセブンスはM7になります。(要検証×2)
前のコードにマイナー化した音があればそれを引き継ぐとより自然になると思います。

例:「4M7 4mM7 3 6」

マイナー化したコードはT→D→S→Tの進行(よくあるT→S→D→Tの逆)がスムーズになります。

例:「4 4m 1」

1mM7, 4mM7のルート省略で 3♭aug, 6♭aug にすることもできます。
CmM7でいう「ミ♭・ソ・シ」のaugの形になっている部分がmM7の響きに大きくかかわっているためです。

5mも5mM7にできるかもしれないです。ルートを省略すると 7♭aug になります。解決先は1より1mのほうがいい感じだと思います。


マイナー化的-5化

上でマイナー化したものの代理コード的な感じで-5系のコードができます。

・4m → 2m7-5
・5m → 3m7-5
・1m → 6m7-5


短3度下追加(下方代理)

mの2,3,6の短3度下の音を足しても同じような機能のコードになります。(代理コードみたいな感じ)
・2 → 7m7-5
・3 → 1♯m7-5
・6 → 4♯m7-5

マイナー化的-5化したものでこれをするとdim7になります。
メジャー化したものにこれをするとm7になります。(ルート音は同じ)


sus4化・sus2化

3度の音がなくなってメジャーでもマイナーでもないような雰囲気になります。

sus4化は割といろんなとこでできます(やりすぎない程度に)。特にTで使うことが多いです。4sus4の場合はスケール外の音が入るので変わった雰囲気が出ます。
テンションでいうと11thっぽい

例:「4 5 1 1」→「4 5 1sus4 1」

sus2化は9thをつけるような感じでできます。


aug化・mM7化

aug化して不安定な響きにすることもできます。
不安定にした後は4度上のコードに進行すると特に解決感があります。
半音上・短3度下に行くのも同じよう進行です。augの後の進行は別でまとめたいと思います。
ドミナントのaug化が多いと思います。
テンションでいうと♭13っぽい

例1:「2 - 5 - 1」→「2 - 5 5aug 1」(-は前と同じコードを表す) 例2:「4 3M 6」→「4 3aug 6」

aug化と同じようにマイナーコードではmM7化もできます。
例えば 3mM7 の場合はハ長調/イ短調で ミ・ソ・シ・レ♯ なので 5aug が含まれます。
augから4度上(=5度下)に進行するとき解決感が良いので、mM7の場合は長3度下に進行するとき同じように解決感があります。
3の場合はメジャー化も含めて3M7になってもいいと思います。(要検証)

例:「1 - 6 - 4 - 5 -」→「1 - 6 6mM7 4 - 5 -」


分数コード
転回系

調べ中
・クリシェ(例:「Am → E/G♯ → G → D/F♯」)
・解決感を抑える(例:「F G C Am」→「F G C/E A」)
・雰囲気を変える(?)(例:「F E」→「F/C E/B」)
m7の3度がベース→6(例:Am7/C → C6 (明るいAm7、落ち着いたC?))
m7-5の3度がベース→m6(例:Am7-5 → Cm6)
メジャー側のコードで6にすると構成音が同じ機能のマイナーのm7と同じになる

Mの1転はルートの上がm
mの1転はルートの上がM
C69 → Am7(11)/C

ペダルポイント系

ベースをずっと同じ音にするやつ
調べ中

sus4系

調べ中
Cをベースとした場合:
・B♭(M7)/C ←実質C9sus4omit5?(M7の場合13thが加わる)
・Dm(7)/C ←Cとテンション3つ?
・Gm7/C ←実質C9sus4


テンション的-5化

テンション的な-5化もできます。M,mにかかわらずできます。
特にドミナントを-5化するとエモくなります。
セブンスを-5化すると、裏コード(セブンス)で同じことをしたものと構成音が同じになります。(例:5(7-5) = 2♭7-5)
例:「4 → 5(7-5)/2♭ → 1」
テンションでいうと♯11っぽい


裏コード・blkコード

Dの5からTの1、Dの3MからTの6のように、セブンスから4度上に進行するときは特に解決感が強いです。
(この2つを比べたら解決先がメジャーになっている5→1のほうが強いです)
セブンスの3度・7度だけ鳴らしてその後に4度上のコードを鳴らすだけでも同じような解決感が得られます。

セブンスの3度・7度は減5度の関係なので、その2音をもつセブンスコードはもう1つあることになります。
5にとってそれに当てはまるコードは 2♭(7) で、裏コードと呼ばれます。

例:「2 5 1」→「2 2♭ 1」

裏コードとaugが混ざったようなblackadder chord(blkコード)というものがあります。
裏コードのルートをルートにして上をaugにした形で使われることがあります。
解決の仕方例:「5aug/2♭ → 1」
逆もできそうです。
例:「2♭aug/5 → 1」

裏コードは「-5化・♭9・ルート省略」
blkコードは「-5化・9・omit3」or「-5化・♭13・ルートを-5の音にする」としても考えられそうです。


並べてみる(まとめ)

メジャー化やマイナー化したコードは別の調にも似たようなコードがあります。
左に♭3(+3)、右に♯3(-3)を置きます。

♭3 (+3) ±0 ♯3 (-3)
S D T S D T S D T
M 6♭ 7♭ 3♭ 4 5 1 2 3 6
m 4 5 1 2 3 6 7 1♯ 4♯

メジャー化・マイナー化とそこからの派生を並べるとこうなります。(カッコ内はセブンスつける場合どうなるか)

mM7はm7でも違和感はないと思います

・「+」→ aug
・「r略」→ ルート省略
・「3下」→ 短3度下追加

S D T
a. ♭3 ① ↓のr略 2m7-5
② M 6♭M(M7) 7♭M(7) 3♭M(M7)
③ m 4m(7) 5m(7) 1m(7)
④ ↑の3下 2m7-5 3m7-5 6m7-5
b. ♭3のM化 ① ↓のr省略 6m7-5 7dim7 3m7-5
② mのM化 4M(7) 5M(7) 1M(7)
③ ↑の3下 2m(7) 3m(7) 6m(7)
c. ±0のm化 ① ↓のr略 6♭+(M7) 7♭M(M7) 3♭+(M7)
② Mのm化 4m(M7) 5m(7) 1m(M7)
③ mの-5化 2m7-5 3m7-5 6m7-5
④ ↑の3下 7dim7 1♯dim7 4♯dim7
d. ±0 ① ↓のr略 7m7-5
② M 4M(M7) 5M(7) 1M(M7)
③ m 2m(7) 3m(7) 6m(7)
④ ↑の3下 7m7-5 1♯m7-5 4♯m7-5
e. ±0のM化 ① ↓のr略 4♯m7-5 5♯dim7 1♯m7-5
② mのM化 2M(7) 3M(7) 6M(7)
③ ↑の3下 7m(7) 1♯m(7) 4♯m(7)
f. ♯3のm化 ① ↓のr略 4+(M7) 5M(M7) 1+(M7)
② Mのm化 2m(M7) 3m(7) 6m(M7)
③ mの-5化 7m7-5 1♯m7-5 4♯m7-5
④ ↑の3下 5♯dim7 6♯dim7 2♯dim7
g. ♯3 ① ↓のr略 5♯m7-5
② M 2M(M7) 3M(7) 6M(M7)
③ m 7m(7) 1♯m(7) 4♯m(7)
④ ↑の3下 5♯m7-5 6♯m7-5 2♯m7-5

同じ調のコードが由来になっているもの(c,d,e)などは気軽に飛べると思います。

同じ行
・a④ と c③
・b③ と d③
・d④ と f③
・e③ と g③

↓逆引きっぽいの
※同じ行があるところはdに近いほうを優先)
※±0由来(比較的使いやすい)のc,d,eのところを黄色くハイライト

7 M7 m7 mM7 m7-5 dim7 aug
4 b②S d②S a③S c②S f①S
5 b②D, d②D f①D a③D, c②D
1 b②T d②T a③T c②T f①T
2 e②S g②S d③S f②S a①D, c③S
3 e②D, g②D d③D, f②D b①T, c③D
6 e②T g②T d③T f②T b①S, c③T
7 e③S d①D, d④S b①D, c④S
1♯ e③D d④D, e①T c④D
4♯ e③T d④T, e①S c④T
5♯,6♭ a②S g①D, g④S e①D, f④S c①S
6♯,7♭ a②D c①D g④D f④D
2♯,3♭ a②T g④T f④T c①T

同じ調由来で2つの機能(SDT)があるコードはその中間的な響きになります。
違う調由来でもピボットコード的な使い方ができます。

↓テンション系(左から テンション、対応するコードの形、omitされる音)

♭9
9 sus2 3
♯9
11 sus4 3
♯11 -5 5
♭13 aug 5
13

特にスケール内の音の場合は使いやすいです。
メジャーの-5化は「mの短3度下追加」のコードのルートの音が含まれるので、上に書いたような2つの機能の中間のような響き(より元の機能寄り)になることが多いです。

その他:
・前のコードのM化,m化の継承
・上以外のM7,mM7
・分数コード
・裏コード・blkコード
・m7-5とdim7を入れ替え
・aug7とaugM7を入れ替え

複数組み合わせることもできます。
例:「3(7-5)」(メジャー化と-5化)


備考的な
借用系との区別

調べ中
例:「6 2M 5 1」(2Mが2のメジャー化なのか♯1-D-Mなのか)
7mと雰囲気が似てるけど4♯m7-5は少し違う→D寄り?

♭1-Sと♯1-Dは借用しやすい(ナポリとかドリア的な?)
この辺もいつかまとめる予定(多分)

1♯m7-5と1♯dim7の使い分け

「4 5 6」と来たあとに1♯m7-5を置くと6Mに似たような響きになります。
「4 5 3」と来たあとに1♯dim7を置くとエモくなります。
m7-5はdim7よりは明るめで、入れ替えると明るさが変わったりします。

できるだけスケール内の音を使う(m7-5とdim7を入れ替えない)とすると、1♯m7-5はトニックの6をメジャー化した6Mのルート省略、1♯dim7は♭1(+5)の調のドミナントの6をメジャー化した6Mのルート省略と考えることもできます。

D-m(ドミナント2つのうちのマイナーのほう)をメジャ(ry)省略したdim7は隣のT-m(トニック2つのうちマイナーのほう)に行きたがる(ソースは自分)ので、1♯dim7は1♯m7-5よりも2に行きたがるような気がします。


使用例

色々組み合わせて作ってみる

・「4M7-5 → 3aug7 → 6(7sus4) → 1♯m7-5」
・「4M7 → 6♭aug → 5m7 → 3♭aug (→2m7とか)」
・「2(7sus2) → 2♭7-5 → 5m7/1 → 1」
・展開の前に「1 → 1augM7 → 1aug7 (→4とか)」


その他頭の中でまとまってないコード

・4のテンション的-5化ってD要素ない?
・1M7-5 と 4♯(7sus4-5)
・1mM7-5 と 4♯dim7sus4(?)
・5(7-5) と 1♯(7-5)
・5m7-5 と 1♯(6-5)
・3(7-5) と 7♭(7-5)
・増4っぽいの(M7-5とかmM7-5とか)と減4っぽいの(3aug7とか)


気軽に使える転調系っぽい進行を転調なしver.に含めたい

・「6♭M7 7♭(7) 1」←♭3はそのまま含めれそう?
・「7m 3M 6(mかM)」←転調したっぽい感じはあるけどすぐ戻れる
・「2m7 3(7) 1(7) 4」←♭1の1(7)
・「4 5 6 2M」←2Mの雰囲気が独特
・「4M7 5(7) 4dim7 4♯m」←♯3も飛びやすい?
・「2m7 3(7) 1♯m7 6♯m7-5」←ここまでいっちゃっても特に唐突感ない?
・「2m7 5(7) 1♯m7 6♯m7-5」←5にすると1♯で唐突感でる

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